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【笠原健の信州読解】

 JR東海が構想している最短67分で東京~大阪を結ぶリニア中央新幹線。国土交通省の交通政策審議会で事実上のルート選定となる審議が続いている。南アルプスをほぼ直線で貫通するルート(Cルート)になるのか、南アルプスを北に迂回する伊那谷ルート(Bルート)になるのか、さらに北に迂回する木曽谷ルート(Aルート)になるのか、沿線各自治体は熱い視線を注いでいる。こうした中、リニア新幹線の構想に大きな影響を与える長野県の村井仁知事がBルートにはこだわらない姿勢を示したことが波紋を呼んでいる。

 村井知事の発言が飛び出したのは6月3日に長野県庁で行われた記者会見。最近のリニア新幹線に対する取り組みについてBルート実現に向けたが意欲が後退しているのではないかという質問に対して村井知事はおよそ次ぎのように答えた。

 「私は何遍も注意喚起しているが、長野県がBルートということで意思を確定したということはないのだと思う。20年前に、A、B、Cの3つのルートについて県内いろいろな議論がある中で、その当時Bルートということで県が調整をしてリニアの推進協議会で方向性を決めた。それは確かにある。ただ、平成19年12月、JR東海がCルートによって手銭でともかく造るのだとこう言い出してからは『そういう経過をご認識あるのでしょうか』というような発言はたびたびしたが、それ以上のことは何も言っていない。私はBルートを主張したということもないし、長野県がBルートを公式に主張したということは私が知事になってからない。ルートの問題というのは結局、交通政策審議会が議論して、JR東海の意も踏まえながら最終的に進めてくのだろう」

 村井知事は、神奈川、山梨、長野、岐阜の沿線4県の知事から意見を聴くため6月4日に開かれた交通政策審議会の中央新幹線小委員会に出席したが特定ルートの要望をしなかった。

 長野県は平成元年6月にBルート建設を求める決議をしており、Cルートが望ましいとするJR東海の姿勢について、単にJR東海が考えを表明したもので、ルートや建設主体などはあくまでも国が決めるものだ、との姿勢を取ってきた。村井知事自身はBルートを公式に主張したことはないと否定しても、6月3日の村井知事の発言を聞いた関係者の中には、長野県が大きな方針転換をはかったと思った人もいたようだ。

 平成18年の知事選で田中康夫前知事を下して初当選した村井知事は今年夏に行われる知事選への対応が注目されていた。今年3月ごろまでは村井知事はタイミングを見計らって再選出馬表明に踏み切るとの観測もあったが、5月13日の記者会見で不出馬を宣言した。村井知事のリニア新幹線に対する対応は、再選出馬を見送ったことが大きく響いているとの見方をする関係者もいる。

 リニア新幹線をめぐる状況はこのところ変化をみせている。JR東海はリニア新幹線の東京~名古屋間の開業目標について、2025年としていた開業目標を景気悪化による東海道新幹線の乗客数減少を理由に挙げて4月28日に2027年になるとした。

 しかし、5月10日に開かれた交通政策審議会小委員会では「収支予測の試算結果から2027年としたが、開業目標ではない。できる限り早期開業したい」と述べ、27年より前倒しを目指す考えを明らかにした。

 沿線自治体の一つである山梨県の横内正明知事は、村井知事が特定ルートの要望をしなかった6月4日の交通政策審議会の中央新幹線小委員会でCルートが望ましいと明言した。

 むろん、村井知事の後継を選ぶ選挙で知事となった人物が「やはり、長野県はあくまでBルートを望む」と路線を再び修正する可能性もないとは言えない。しかし、Bルートを掲げている陣営の旗色は悪くなっているというのは間違いなさそうだ。(長野支局長・笠原健)

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 みんなの党の渡辺喜美代表は31日の記者会見で、産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の合同世論調査で鳩山内閣の支持率が2割を切ったことについて、「麻生内閣の末期症状とまったく同じだ。鳩山由紀夫首相がいくら理屈を述べても国民は分かってくれない。もう辞めていただくしかない」と述べ、改めて首相辞任を求めた。

 一方、参院選の比例代表の投票先で自民党が微増したことには「(民主党の)敵失だ。自民、民主それぞれに飽き足らない人たちが一番、大きな勢力になっている」と述べ、みんなの党の躍進に自信を見せた。

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